美味しさを引き出すそばの食べ方
つけ汁はそばの先端につける事。
つける量はそばとのバランスを考えて加減する事。
そばの汁のついていない部分を舌の中央に運び、そばの香りを楽しむ事。
その後は一気にそばをすすりこむ事。
あまりにも上品に静かに食べすぎない事。
そばは気持ちよく音を立ててすすりましょう。
そばは地域によって非常に個性に富み食べ方もことなります。
そこでどの土地に行っても美味しく味わえるそば通の食べ方をご紹介しましょう。
その一 まず最初の一箸はそばだけを食べます。そばの出来具合、個性を知るためです。
そのニ 二箸目は薬味を使わず、つけ汁をつけて食べ汁の個性を味わいます。
その三 そばとのバランスを考えて、そばつゆや薬味の分量を決めます。
その四 三箸目から薬味を入れて本格的にそばを味わいます。
昔、武家の作法書にはそばを食すときの正しい姿勢も明記されていたといいます。
「まず背を伸ばし姿勢を正しくして座り、そばの麺を背筋にそって真っ直ぐにすするのを良しとする」
というものなのですが、これは見た目にも美味しそうな食べ方として今でも立派に通用する秘訣です。
そばにつきものの薬味として代表的なものがわさび。
これはつけ汁に溶く人と、汁の味が変わらないようそばの方につける人に大別されるようです。
食欲を増進させ、味わいを深めるという薬味の性質を考えるとこれは各人の好みで自由にするのが良いのではないでしょうか。
また、そば湯の飲み方についても各人各様。
残った汁に足して飲むのが一般的ですが、特に決まった手順はなく、そばの合間に楽しむ人、そば湯だけの味わいを楽しむ人など様々です。
いずれにしても、そばを食べた後、口の中をさっぱりとさせるためにはあまり濃すぎないそば湯を味わうのが良いようです。